- 休日出勤するのは当たり前のこと?
- 休日出勤を嫌がることがそんなにいけないこと?
この記事では「働いている会社が休日出勤が当たり前の社風なんだけど、これって普通?」というあなたの疑問に、休日出勤が当たり前だったブラック企業を辞めた私がお答えします。
最後まで読めば「休日出勤は当たり前じゃない!」という事実、そして休日出勤が当たり前になってしまっている理由がお分かり頂けます。
また、休日出勤が当たり前の会社への対策方法も伝授します。
休日は日々の疲労とストレスをリセットするために必要な時間です。
この記事を読んであなたの貴重な時間を会社の魔の手から守りましょう!
休日出勤は当たり前じゃない!
最初に言っておきますが「休日出勤は当たり前」ではありません!
休日は日々働く社員が身体と心を休ませるためのものです。
休日出勤が当たり前ということは、社員を休ませずに働かせるのが当たり前ということになります。
当たり前のように命じてくる上司がいますが「お前は休まずに働け」と言っているも同然。
目先の利益に囚われ、社員の健康をかえりみない、実に恐ろしい会社です。
そして「たかが休日出勤くらいで・・・」と軽く考えるのは危険です。
休日にリセットされるはずだった疲労とストレスをそのまま翌週に持ち越しになります。
たまになら仕方ありませんが、それを当たり前のごとく繰り返すと疲労もストレスも蓄積される一方です。
過労死や過労が原因で自殺に追い込まれた、等という痛々しいニュースも珍しくありません。
休日出勤が当たり前になっている理由
繁忙期でスポット的な休日出勤なら仕方ありませんが、休日出勤が当たり前になっている状況がいかに異常であるかはご理解いただけたと思います。
ではなぜ休日出勤が当たり前になってしまっているのでしょうか?
上司の経験
あなたの職場には聞いてもいないのに「俺の若い頃は休日出勤なんて当たり前だったし、休日手当も無かったんだぞ!」と語りだす上司がいませんか?
確かに「ブラック企業」なんて言葉は無かったでしょうし、おそらく本当のことでしょう。
「自分がやってきたんだからお前らもやれ!」と休言いたいのでしょうが、今は時代も環境もまったく違います。
過去の自分の経験をそのまま部下に押し付けるのは間違っています。
こんなモンスター上司が生き残っている間は「休日出勤が当たり前」という風潮が無くなることはないでしょう・・・。
間違った評価の仕方
「休日出勤や残業を積極的にやる社員は偉い!」という間違った評価が横行しているのも休日出勤が当たり前になっている理由の一つです。
本来は休日出勤や残業などしなくても結果を出す社員が評価してもらわないとおかしいんですけどね・・・。
そして逆に休日出勤や残業をしない社員は「やる気がない」という評価を受けてしまいます。
評価が悪くならないように休日出勤を断れない=休日出勤が当たり前
結果、↑このような図式が完成してしまうというワケです。
一つの会社に縛られ続けてしまう環境
今はだいぶ減りましたが、未だに「就職=終身雇用」が当たり前だと考える人も多いのが現状です。
結果、会社側もある程度劣悪な環境でも辞められることはないだろうと、人より利益を優先して休日出勤を当たり前にしてしまうのです。
もっと転職が当たり前の世の中になれば、会社側も人材の流出を恐れ、労働環境の改善を図るはずです。
慢性的な人手不足
中小企業に多いのですが慢性的な人手不足が休日出勤を日常化してしまう原因になっています。
人が足りなくて仕事が終わらないから休日も働け!というシンプルな理由ですね。
じゃあ人を増やせば解決するの?
確かに解決するかもしれませんが、簡単なことではありません。
忙しい時期に合わせて人を増やすと閑散期に人件費がかさむので、休日出勤をしてでも仕事が回せてるうちは人を増やさない、という会社がとても多いのです。
実際に出勤してしまう現状
また休日出勤を命じられて断れずに出勤してしまう社員がいることも、休日出勤が当たり前になってしまう原因の一つです。
会社に「他に行くところも無いし、断れないだろう」と足元を見られているんですね。
現実的にはありえませんが、全員が休日出勤を断って仕事が回らなくなってしまえば会社側も人を増やすしかないので、人手不足が解消され、休日出勤も減るはずです。
休日出勤が当たり前になっている会社への対策方法
たまにある休日出勤なら、正当な理由さえあれば断ることが可能です。
しかし、休日出勤が日常化している会社では断り続けることは非常に難しい問題です。
勇気を出して1回2回断ったところで、根本的な解決にはなりません。
そんな「休日出勤が当たり前」の会社への対策方法は以下の通りです。
対策方法よりシンプルに断る方法が知りたいあなたは『休日出勤がつらいなら断ってOK!評価を下げない正しい断り方』を読んでみてください。

直接会社や上司に相談してみる(実績作りとして)
まずは会社や上司に相談してみましょう。
といってもそれだけで改善される可能性は低いです。
相談したところで仕事が回らない、でも人は増やしたくないという会社側の考えは簡単に変わらないので、改善のしようが無いのです。
ここで重要なのは相談したという実績を作ることです。
相談したけど駄目だった、という事実があなたが会社に見切りをつけるきっかけにもなります。
また労働組合やユニオンに相談する際にも「相談はしてみたけど取り合ってもらえなかった」と言うことができます。
正直改善の期待はできませんが、相談したという実績を作るためにも一度「休日出勤があまりにも多すぎるのでどうにかしてほしい」と意見をぶつけてみましょう!
労働組合に相談する
労働組合が機能している会社なら、労働組合に相談しましょう!
(労働組合がない会社、もしくは機能していない会社の場合は一般労働組合(ユニオン)に相談しましょう)
個人で戦うより断然集団で戦ったほうが結果に期待ができます。
ユニオンについては『労働組合とは?ユニオンとは?雇用条件改善のために知っておくべき4つのこと』(他サイト)をご参考ください。

まとめ:休日出勤が当たり前の会社はおかしい!
休日出勤が当たり前だなんて絶対に間違っています!
本来休日出勤はどうしても通常勤務で仕事が回らない時の苦肉の策。
そんなイレギュラーな休日出勤が「当たり前」になっている会社がまともなはずはありません。
休日は疲労とストレスをリセットするために必要な時間。
その時間を取り上げる行為が当たり前だなんて、従業員を人間扱いをしていないも同然です!
休日出勤が当たり前なのも嫌ですが、前日になって突然休日出勤を言い渡されるのも嫌ですよね?
安心してください!『急な休日出勤を断る方法』を読めばスパっと断ることが可能です。
